AIリサーチ仕事術 所要時間 約5分

調べ物が速い人のAIへの頼み方:リサーチの問いを3分で作る

調べ始める前に、目的、読者、判断に必要な情報を整理し、AIに依頼しやすいリサーチ質問へ変換します。

このレッスンで学ぶこと
  • 調査目的を明確にできる
  • AIに渡す質問を具体化できる
  • 調べる範囲と深さを決められる
使用ツール
ChatGPTClaude
概要

調べ物が遅い人と速い人の差は、能力ではなく「問いの立て方」にあります。「〇〇について調べて」と丸投げすると、ぼんやりした答えしか返りません。ChatGPTに調べ物を頼むときも同じで、問いを具体的にするほど、的を射た答えが返ってきます。

このレッスンでは、調べ始める前の3分で「良い問い」を作る方法を学びます。目的・読み手・判断に必要な情報を整理して、AIに渡せる形の質問に変えます。

大事な前提です。AIの答えは出発点(たたき台)にすぎません。とくに事実や数字は、このあとのレッスンで確認します。まずは「何を調べるべきか」を鋭くするところから始めます。

実践ステップ
01

目的と読み手を決める

「何のために調べるか」「誰に伝えるか」を先に決めます。上司への報告なのか、自分の判断材料なのかで、必要な深さが変わります。目的が曖昧だと、AIの答えも当たり障りのないものになります。

02

「問い」を具体的にする

「AI市場について」ではなく、「国内の中小企業向けAIツール市場の、直近1年の主要プレイヤーと価格帯は?」のように、範囲・期間・切り口を絞ります。問いが具体的なほど、調べ物は速く終わります。

03

問いをAIに分解させる

大きな問いは、AIに「サブの問いに分けて」と頼みます。調べる順番と、それぞれで確認すべきことが見えて、抜け漏れが減ります。

04

調べる範囲と深さを決める

「3社まで」「公式情報だけ」など、範囲と深さを先に決めます。決めておかないと、調べ物が終わりなく広がってしまいます。

そのまま使えるプロンプト

【 】の部分を自分の業務内容に置き換えて、そのまま貼り付けて使えます。

01 ざっくりしたテーマを、鋭い問いに変える

使う場面:何となく調べたいことはあるが、問いが漠然としているとき

プロンプト
あなたはリサーチ設計が得意なアシスタントです。
以下のテーマについて、調べる前に問いを整理したいです。

# お願い
①この調べ物の「目的」と「読み手」を確認するため、私に3つ質問してください
②私の回答をふまえ、範囲・期間・切り口を絞った「具体的な問い」を1つに整理してください
③その問いを、調べる順に3〜5個のサブの問いに分けてください

【テーマ】
(記入例:自社でAIツールを導入すべきか)

02 リサーチ計画(何を・どこで調べるか)を作る

使う場面:問いは決まった。効率よく調べる段取りがほしいとき

プロンプト
次の問いについて、リサーチ計画を作ってください。

# 出力
- サブの問いごとに「どこで調べるか(例:公式サイト、統計、業界レポート)」
- 調べる順番(結論に近い順)
- 集めた情報を整理する表の項目案

【問い】
(記入例:前のカードで作った問いを貼り付ける)

03 調べる範囲を絞る(広がりすぎ防止)

使う場面:調べているうちに、話が広がりすぎてしまうとき

プロンプト
次のテーマについて、限られた時間で調べます。
「今回は調べること/今回は調べないこと」を切り分け、最優先で確認すべき3点に絞ってください。

【テーマ・使える時間】
(記入例:競合3社の価格比較/30分)
出力例(問いの具体化)
✗ ざっくり:AIツールについて調べたい

◯ 具体的な問い:
「国内の中小企業向けAIチャットツールについて、主要3社の
料金・主な機能・サポート体制を、直近1年の情報で比較したい」

サブの問い:①各社の料金は? ②無料版の範囲は? ③日本語サポートは?

範囲(中小企業向け)・期間(直近1年)・切り口(料金・機能・サポート)が絞られています。ここまで決めてから調べ始めると、迷いがなくなり、圧倒的に速く終わります。

よくある失敗と直し方
01

「〇〇について調べて」と丸投げする

漠然とした問いには、漠然とした答えしか返りません。目的・範囲・期間・切り口を絞ってから頼みます。

02

目的を決めずに調べ始める

「何のために・誰に」を決めないと、必要な深さが分からず、時間をかけすぎたり、逆に浅すぎたりします。

03

AIの答えを、調べた結果として鵜呑みにする

この段階のAIの答えは問いを整理するためのたたき台です。事実や数字の確認は、このあとのレッスンで行います。

確認チェックリスト
  • 調べる目的と読み手を決めた
  • 問いに範囲・期間・切り口が入っている
  • 大きな問いをサブの問いに分けた
  • 調べる範囲と深さ(何を調べないか)を決めた
  • AIの答えを、確認前のたたき台として扱っている
演習

自分の業務テーマを1つ選び、AIに依頼するリサーチ質問を3パターン作ります。

提出物の例: AIに入力した指示文、AIの出力、あなたが修正した最終版、確認したポイントを1つのメモにまとめます。
よくある質問
Q

そもそも問いを、AIに作ってもらってもいいですか?

はい、有効です。「良い問いを立てるために、私に質問して」と頼めば、AIが目的を引き出してくれます。それをもとにサブの問いへ絞ると、短時間で鋭くなります。

Q

無料版でもできますか?

はい。問いの整理やサブ問いへの分解は、無料版で十分にできます。特別な機能は必要ありません。

Q

AIは最新の情報を調べられますか?

Web検索が使えるAIならある程度は調べられますが、情報が古かったり不正確なこともあります。このレッスンは「問いを立てる」段階です。事実確認は、あとのレッスンで扱います。

次の一歩

次に何かを調べるときは、いきなり検索せず「目的 → 具体的な問い → サブの問い」の3分を先に済ませてみましょう。問いが鋭くなるだけで、調べ物のスピードと質が変わります。問いが決まったら、次のレッスンで「情報源の比較」に進みます。

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